用語解説

MiCAとは？

MiCAとは、「Markets in Crypto-Assets」、EU全域における暗号資産市場の規制を目的とした包括的な法規です。2024年12月30日に施行される予定です。

bfmedia編集部

2023-10-10 - 08:13

2024-02-13 - 22:35

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MiCAは、「Markets in Crypto-Assets」

MiCAは、「Markets in Crypto-Assets」の略であり、EU全域における暗号資産市場の規制を目的とした包括的な法規です。2020年9月に欧州委員会によって提案され、2023年5月に欧州議会と欧州理事会で採択されました。2024年12月30日に施行される予定です。

MiCAの主要な内容は以下のとおりです。

暗号資産サービスプロバイダー（CASP）に対するライセンス制度の導入
ステーブルコインの規制
消費者保護の強化

暗号資産サービスプロバイダー（CASP）に対するライセンス制度

MiCAでは、暗号資産の取引所、ウォレット、保管サービスなど、暗号資産サービスを提供する事業者を暗号資産サービスプロバイダー（CASP）として定義し、CASPに対してライセンス制度を導入しています。ライセンスの取得には、資金の管理、顧客の保護、AML/CFT対策などの一定の要件を満たす必要があります。

ステーブルコインの規制

MiCAでは、法定通貨や現金と価値が連動するステーブルコインを「法定通貨ステーブルコイン」として定義し、法定通貨ステーブルコインの発行者に対して、担保の保有や透明性の確保などの一定の要件を課しています。

消費者保護の強化

MiCAでは、暗号資産の投資リスクに関する情報提供の強化や、暗号資産の詐欺やマルウェア攻撃への対策の強化など、消費者保護を強化する措置を講じています。

MiCAの導入が暗号資産市場に与える影響

MiCAの導入により、EUにおける暗号資産市場は以下の点で変化すると考えられます。

暗号資産市場の透明性と信頼性の向上
投資家保護の強化
マネーロンダリングやテロ資金供与の防止

ただし、ライセンス制度の導入やステーブルコインの規制など、暗号資産業界にとっては新たな負担となる可能性もあります。

EU全域における暗号資産市場の規制を目的とした包括的な法規

MiCAの今後

MiCAは、EUにおける暗号資産市場の今後の成長と発展を支える重要な法規となることが期待されています。MiCAの施行により、EUにおける暗号資産市場はより健全で信頼性の高いものへと成長していくと考えられます。

MiCAは、EU全域における暗号資産市場の規制を目的とした包括的な法規です。MiCAの導入により、暗号資産市場の健全化と投資家保護が強化される可能性があります。しかし、ライセンス制度の導入やステーブルコインの規制など、暗号資産業界にとっては新たな負担となる可能性もあります。

追記

欧州委員会は、2020年9月にEU全域における暗号資産市場の規制を目的とした包括的な法規であるMiCA（Markets in Crypto-Assets）の提案を発表しました。MiCAの導入に向けたプロセスは、欧州委員会、欧州議会、欧州理事会の3つの機関の合意が必要であり、その導入に向けたプロセスは以下のとおりです。